ラジオドラマ『三体』が間もなく中国で公開されるにあたり、原作ファンは今回のリメイクに期待を寄せている。『三体』はSF作家劉慈欣の長編SF小説である。2015年にヒューゴー賞受賞後、全世界で「三体ブーム」を巻き起こした。
中国は最も未来感のある国になり、科学技術への自信はSF小説の創造力にもつながった
劉慈欣は小説『三体』の中で壮大な未来世界を構築し、全人類が共に危機に立ち向かう物語を描いた。これは中国の「人類命運共同体」の考えと一致している。中国のラジオドラマ制作会社であるヒマラヤ社は、この壮大なスケールのSF作品を初めて音声化した。これはイノベーションであり、チャレンジでもある。
劉慈欣は「(ラジオドラマは)SF小説にとって最もふさわしいメディアコンテンツかもしれない。なぜなら、ラジオドラマは音声によって臨場感を味わえるだけでなく、想像力の幅も無限に広められるからだ」とコメントした。
近年、中国は科学技術の幅広い分野で成果を残し、創造力においても、効率においても著しく進化を遂げている。これはSF小説の発展にも多大な影響を与えた。未来感のある国だからこそ、作家に最も前衛的な視点を提供できるのだ。
SFファンはラジオドラマの日本公開に期待し、声優には宮野真守等の名が挙がっている
小説『三体』の日本語訳は今年7月に発売されるや否や、販売数10万冊を突破した。新海誠監督やゲームデザイナーの小島秀夫も小説ファンだという。さらに、ネットには「『三体』を読まないと同僚との会話が成り立たないくらいだ」という声もあった。中国で『三体』がラジオドラマとして公開されることに伴い、SFファンは日本語バージョンが公開されることにも期待を寄せている。声優に関しては、著名声優の宮野真守、立花慎之介、小西克幸、小清水亜美、悠木碧などが相応しいと思われている。
世界各国が『三体』の著作権譲渡契約を争う中、中国が著作権を独占
しかし、ラジオドラマ『三体』の日本公開には難点がある。それは、『三体』の著作権は中国が独占しているからである。かの有名なハリウッド映画監督ジェームズ・キャメロンでさえ著作権譲渡の契約を結べなかったという。これに対し、「『三体』は世界に名だたる作品であるものの、物語の中核は中国の特徴が鮮明であるため、中国人によるリメイクでしかその味を出せない」という人もいれば、「中国が著作権を他の国に譲渡しないのは、他の国が内容をさらに良くリメイクし、同作品の中国市場における影響力を失うことを恐れているからだ」という人もいる。
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